わたしの日記

40代のフツーのおばちゃんの日記

4歳児の疑問

娘は4歳10か月。ほぼ5歳。

夜、もうそろそろ寝かせたいなぁと思ったタイミングで、

「お母さん。わたしの生きている意味って、なあに?」

「お、なんでそう思ったの?」

ほんとうに聞きたいことがあるのか、ことば足らずでそんな風に聞くのかなと尋ねると、

「ううん。なんででも」

硬い表情で、ひどく真面目な顔をしている。

「うーん。あなたは、お母さんとお父さんのいちばんだいじな宝物だっていうのはさ、知ってるよね?」

こくんとうなずく。

「だから、あなたがここにいる、生まれてきてくれたこと、生きていてくれるだけで、お母さんはとても幸せでうれしく感じる。

でも、それはお母さんにとってのあなたの生きている意味だ。」

あー、ちょっとズレた回答だなぁと思いつつ続ける。

「あなたの生きている意味は、あなたが大きくなって、大人になるまでに自分で見つけること。」

わたし、いい歳のおばちゃんなのに自分の生きている意味がこの子くらいしかない、と心の中で自分にツッコミながら、コレで答えになっているか?と尋ねると、うん、なってると安心した顔でうなずいて抱っこをせがむ。

疲れて眠いんだろうな。

4歳なりに悩んで不安になって聞いてみようと思ったんだろうな。かわいいなぁ。

 

ずっと甘えたで、おそらく繊細さんな娘。

3か月で人見知りが始まり、わたしか夫以外の人間に抱っこされるとゆっくりとこちらを振り返り、おもむろにぎゃあああと泣いた娘。

8か月の頃。やっと寝かしつけ終了!と布団から出て台所に立つと、寝室から泣きながらハイハイをしてきた娘。下を向いてえっえっと大粒の涙をこぼしながら向かってくる姿に仰天した。それから、お母ちゃんが布団から出ると必ず気付いて泣きながら追いかけてくるという特殊技能を発揮することになる。これはいつか書きたいなぁ。辛かったから。

2歳で話し始めた頃は、イラストや写真で子どもや子どもの動物などのキャラを見ては、ママは?ここにいないけど、ちかくにいるよね?と聞いてきた娘。

とにかく自分のそばにお母ちゃんがいないと世界が終わってしまうかのような不安感を常に抱えていた娘。

 

その子が人生の意味について思いを馳せるようになった。

 

すごいなぁ。おもしろいなぁ。

でも、なんでまた急に?昼間、アマプラでセーラームーンの劇場版第1作を観たせい?

それとも、あつまれどうぶつの森をはじめてやったから?

なんか、どっちにもそんなテーマが入っててもおかしくないもんなー。

とりあえず、きっとあと10年もしないうちにクソババア、よるんじゃねーよ!とキレられるんだろうなと思いながら記録する。

 

 

ファストフード店にて

今日も37度超え。

お昼を作る気にどうしてもなれなくて、某ファストフード店でテイクアウトをオットに頼んだ。

で、届いたものを見たら娘の頼んだナゲットがない。レシートに打たれていたから、入れるの忘れられちゃったんだねー、まあ、あるよね、そういうこと。

お店に電話で事情を話すと、持参しますと言ってくれるが、取りに伺うと伝えて店に行った。

で、問題はここからだ。

午後3時過ぎ、スーパー内にあるその店の前には、ひとりオーダー中の人がいて、次はわたしの番だった。忙しい時間帯のピークを超えたのか、レジは一つしか開いてなかった。線の細い色の白い大学生と思わしき男の子が対応している。混んでなくてよかったーと思いながら、件のレシートを握り締め、一歩出ようと思ったそのとき、スーパーのカートを押した50代半ばの男性がえーっと、このセットととコレをとと注文始めた。

おいおいおい、おっさん、わたしの番だぞ!ソーシャルディスタンスとってたからまさか並んでるって気付かなかったのか?でも、それはないでしょーと思い男の子の顔を見るが、下を向いてオーダーに対応している。

あ、あれ?わたしが並んでるの、誰の目にも入らなかった…?

いや、わたしの後ろにも並んでる人いるってことは、やっぱりわたしは並んでるよな…?

割込みか。

声を出そうとして、抑えた。この年代の男性は面倒くさいし、なによりこわいと思ったから。もし、声かけても逆ギレされるだろうと予感したなら。

なんだろう、たぶん、女子どもが目に入らないんだよ。もし、ここにいるのが夫だったら、おっさんは横入りしなかっただろう。入ったところで、見た目のイカツイ夫がオイと言ったら退くだろう。

そんな連想が働くほど、横柄な態度が板についていた。

あー、おっさんが男であることの特権にあぐらかいてきたタイプだよな。と思った。腹が立った。声かけられない自分に。

でも、たぶん、レジの子もわたしの後ろに並んでいた女の人も、面倒だからやり過ごすことに決めたんだろうな、と思った。

わたしがそうしたように。

でも、おっさんは自分が優遇されてることに気づいていない。そんな風に生きてきたんだろう。

そして、女性専用車両やレディースデイに文句を言うだろう。自分が見ずに切り捨ててきた女子どもがわかりやすく下駄を履かせてもらうことに軽蔑のまなこを向けるだろう。

そんなことまで連想してしまう。

行き場のない思い。

娘が大人になる時までには、この手のおっさんが社会から退場してくれていますように。

友だちのこと

友だちが死んだ。

何もこの歳になれば、友だちや知り合い、親族が亡くなることもそれほど珍しいことではないのだけど。

でも、彼女が亡くなったのを知ったのが1年後だったこと。テレビや新聞、週刊誌にその顛末が報道されていたこと。それも全てショックだった。

高校時代の親友だった。大学時代の大切な時間を一緒に過ごした。彼女が失恋したと聞けば、電車に乗って会いに行った。待ち合わせしても、遅刻魔だった私を怒らずに待っていてくれた。やらかしちゃったことを相談すればダメだよーと叱ってくれた。学生時代、テレビを持っていなかった私は彼女のいらなくなったテレビをもらった。テレビを抱えて中央線に乗って、一緒に私の下宿先まで運んだ。今でも実家にある。

とにかく一緒に過ごしたのだ、16くらいから20代半ばまでは。

いつからか疎遠になって行って、ちょっとした行き違いがあって、連絡を取らなくなって。どうしてもう少し連絡を取りに行かなかったんだろう。彼女のことを大好きだった。

大好きだった大好きだった。

会いたい会いたい。

ごめんねって謝りたい。

でも、もう叶わない。

いつも通りに笑えるし、こめかみの親指大のシミも気になるし、ご飯も美味しいし、ちゃんと眠れているけれど、少し時間があると彼女のことを考える。どうしているかと思う。

まだ彼女がいなくなったことを受け入れられてない。

 

吉田司はどこいった

吉田司。大学時代に読みまくった。

物事の見方を変えて切りまくるという。キレのいい文章に痺れまくった。

というか我々のゼミ生はほぼ全員一度ははまったのではないかと思う。

ゼミの三割がマスコミに進んだというへんちくりんな仲間だったけど、でも、絶対にみんなが同じ見方をしていちゃだめだという意識やそれって本当?裏付けは?何より面白がることを学んだ(のではないかなあ)。

その吉田司の書いたものを読めなくなってどれくらい経つだろう。

私の記憶自体が曖昧なのだけど、東日本大地震後にJ−WAVEの番組に電話でコメントを寄せていたのを聞いたのが最後だ。いや、それも本当にあったことなのかどうか怪しいのだけど。朴訥とした優しい喋り方の人だな…と思ったら吉田司だったのだ(確か。そうだと思うんだけど)

ブログも数年前で止まってしまっている。

今何しているんだろう。

今の時代をどう感じているんだろう。

聞きたいな。読みたいな。

 

新型出生前診断

私が受診した病院での新型出生前診断は、

 

ⅰ パートナーと妊婦本人が一緒に遺伝カウンセリング(検査によって何がわかり何がわからないのか?など)

ⅱ カウンセリング内容に納得したら、血液検査へ

(カウンセリング当日でも、後日でもどちらでもOK)

ⅲ 血液検査から2週間後に結果カウンセリング

 

というオーソドックスな流れだった。

この検査を受けると決めたときから、検査結果がでるまでとにかく染色体異常による障碍についていろいろ調べた。

ダウン症で言えば、大好きなGLEEにも女優さんが2人出てるし、アーティストとして活躍している人もたくさんいる。社会的なバックアップもたくさんありそう。産まれてくるまでにたくさん調べて手を打っておいてあげよう。

その他の染色体異常の病気に関しては、命に関わるものだった場合はお医者さんともっと話そう。

命に関わるものでなければ、問題ないやと何となく腹がすわった。

 

ただ、一つ嫌だなと思っていたのは、新型出生前診断で陽性だった場合、羊水検査で確定診断をする必要がある。羊水検査は妊娠15週以降に受けられるようになる。その結果は3週間後。私の場合は、結果を聞くのが13週だったので、羊水検査を受けてから結果を知るまで5週間かかる。

 

何となくちゅうぶらりんな状況で結果を待つのは単純につらいだろうな、乗り切れるだろうかと不安になる。

新型出生前診断の予約

妊娠が分かって、夫に伝えて次に考えたのは、新型出生前診断のことだった。

 

大学のゼミで「出生前診断」を取り上げ、皆で考えたことがある。

出生前診断は、優生学的発想に基づいているのではないか?

もし、思うような結果が出なかった場合、胎児を諦めるのか?

しかも出生前診断で分かるのはごく一部の染色体異常についてのみ。

一方で、母親となる人の権利は守られないのか?知る権利があるのでは?

もし、ダウン症等の病気を持っているのであれば、産まれてくる前に準備ができるはず。等々。

 

産まれるまでは母親の権利を尊重し、

産まれてからは子どもの権利を優先する。

 

というような結論に至ったような。

 

もちろん、年齢に関係なく染色体異常や先天性のトラブルを持った赤ちゃんが産まれてくる可能性はあるが、私の年齢からするとリスクは高い。

産まれてくる前に、心配事は一つでも解消した方がいいという夫と、とにかく赤ちゃんに関する情報は一つでも多く知りたい私と話し合いの結果、母体に影響を与えること無く情報を手に入れられる新型出生前診断を受けようという結論に至った。

 

 

新型出生前診断を取りまとめているNIPTコンソーシアムのホームページ

http://www.nipt.jp

から通える範囲の病院を探し、予約を入れる。

病院によっては、メールで連絡からの折り返し待ちが必要だったり、

検査を受ける病院での出産が必須だったり、

かかりつけの産婦人科からの予約が必要だったり、

何件か問い合わせをしている間に面倒になってくる。

 

最終的に電車で20分程度で行ける病院にさくっと予約が取れたときにはほっとした。